hello foo bar Saba note | SEO対策の概要と基礎

SEO対策の概要と基礎

2017.4.10 (月)

SEO対策というものがあって、素人が陥りやすい罠は「xxxxをするとよい」というかなり単純なSEO対策です。SEO対策の手法は実際には殆どこれに等しいです。例えば、Facebookがいいとか、Twitterがいいとか、ソシャルボタンがいいとか、メタタグがいいとか、パンくずがいいとか、メルマガがいいとか。実際には殆ど無意味です。SEO対策は格闘技みたいなものなので、変化に富むその一瞬のすきをつくことと、日々の鍛錬でのみ成就する…というのが私の経験です。ですので、基礎段階から応用編まで順に正しくトレーニングしないと体を壊すか、飽きてやめてしまいます。
そもそもSEOは検索エンジン最適化と訳されるようにアクセス数増加戦略でもなく、人気取りでもなく、広告収入対策でもなく、単に検索エンジン(殆どGoogle)に拾ってもらえるようにするという意味ですので、アクセス数の増加を見込むのはその後と考えた方がよいです。後述しますが、SEOには複数の意味が内在しています。

マヌケなSEO対策

私自身、かなり間抜けなSEO対策を数多くみてきました。その中でおもしろいものを幾つか上げます。
– ホームーページがないのにSEOに熱心である。
– ホームページなどに発信するべき情報がないのにSEOに熱心である。
– 基本的な表現力が全くないのにSEOに熱心である。

というようなものです。とにかく、検索するものもアクセスするものも殆ど皆無なのにSEO対策しているのです。これらを熱心に研究している人々がいっぱいいるんですよ。本当に。
そんなわけでまずはSEO対策の前にまとまった情報源がないと完全にダメです。というか、そもそもダメです。しかしここにも落とし穴があります。実際に私が聞いたことのあるおかしなSEO対策として、「美しいデザインのホームページ」というのがありました。これは先の「xxxxをするとよい」と同義で殆ど意味がありません。勿論多少は意味があります。理屈で考えて綺麗なサイトは訪れてみたいものです。しかし検索エンジンは残念ながらロボット(プログラム)なのであまり人間的な美しさとか機能美とかそういうものを理解してくれません。実際に私が多用するサイトは精確な文字情報を必要としているので、特に美しいデザインのサイトなんて殆どありませんが、実際にはとんでもない数字のアクセス数を叩きだしているサイトがたくさんあります。

じゃ、どんなサイト/ホームページ/ブログがよいのか?

  • 構造化されたコーディング
  • 被リンク
  • アクセスの速さ

最近のクローラーは「適切な階層構造とHTMLのタグ付け」を第一条件としているようです。またW3Cなどのコーディングルールを適切に実践しているページです。逆にいうとクローラー(bot)が分析しやすいページということになりますし、botはあるルールに従ってインデックスを作成するので、そのルールというものがW3Cなどに規定されたコーディングルールということになります。
難しいのは、日本語の特性が欧米のその言語と必ずしも構造がマッチしていないところです。例えば
タグは比較的嫌われている部類です。というのも、改行は日本語の「段落」という構造的な部分を示しますが、欧米言語では改行に意味はありません。先頭の全角スペースも意味をなしません。これは日本語テキスト特有の構造の示し方であってクローラーからはただのひとまとまりの文にしか見えていません。ですが、実際に日本人がテキストを読む時には非常に読みやすいのです。情報の構造という意味ではこれらに関して非常に大きなジレンマがあります。
しかしながら、重要な情報が書かれているURLというのはそれでもやはり検索エンジンの上位に君臨します。これは昔ながらのGoogle検索エンジンのルールで「被リンク(他のサイトにリンクされている)」が重要な意味を今尚占めています。他人に必要とされている情報、つまりリンクされている情報はいずれにしろ多数のアクセス数を確保します。
構造化されたコーディング、被リンクは今でも重要な意味をもっています。
では構造化されたコーディングとはどんなものかというと、テキストの情報が抽象性と具象性を綺麗にネストしたものだと考えることができます。サイト名は発信している情報を代表するようなものがよいでしょうし、タイトルはそれに準じた記事の内容を示すものがよく

<

h1>や

<

h2>で囲まれたものがよいわけです。それらの内容を要約する際にはリストで項目を挙げてゆくのがよいし、完全に具体的なテキストはきちんと長文としてまとめてあった方がよいです。HTML5に至ってはページの各要素用のタグ(例えばナビゲーションなど)そのページを解析する手段として適切なタグ付けができるようになっています。これらの理由は、ユニバーサルデザインとも関係していて例えば聴覚障害者用の音声ブラウザーでは、基本的にはナビゲーションなどの情報をスキップしてアクセスしたページのタイトルと内容を優先的に読み上げるようなシステムになっています。上から順番に長々とナビゲーションの情報を読み上げられていたらいつまでたっても記事の内容に行き着きません。同様に検索クローラーが必要としているのは記事の内容であって、すべてのページに共通に配置しているヘッダー情報やナビゲーションの情報ではありません。つまり要領よく構造化されたHTMLが情報を美しく発信しているということになります。見かけ上の美しさとこの構造的な美しさは全く関係がないのでご注意。
さて被リンクとはいったいどういうことかというと、これについてはもうすでに知っておられる方が数多くいると思われるので割愛しますが、注意点が幾つかあります。被リンク、つまりリンクされているページのURLを変えてはいけないということです。そういう意味ではサイトの設計段階でかなり充分に熟考しておく必要があります。URLを変えてしまっただけで全く必要とされてない(せっかく被リンクされているのにアクセスできない)ページになってしまいます。それが以前と全く同じ内容だったとしてもURLを変えてしまうと殆どの場合アクセス数は激減します。また、自身のサイト内のページがどのようにどこからアクセスされているのかを分析する必要があります。幸いにもGoogleが無償でWebマスターツールやGoogle Analyticsなどを提供してくれているので、それらを使わない手はないでしょう。
最後にアクセスのスピードです。これはGoogleが公式発表したもので、アクセス数が遅いページはその検索結果のランキングを落とす!とアナウンスしました。同様の価値のある情報があるとしたら、アクセス数の速いものを上位にするというわけです。これはGoogleのインデックス作成のスピードとそれらを反映することを考えればごく自然なことです。どのサーバーやネットワークを使うにしろアクセスをできるだけ速くする対策が必要です。
ちょっと抽象的な言い回しになってしまいましたが、これら2つの項目に留意しておくことが大切です。

SEOの都市伝説

SEOには都市伝説的なものが非常に多いです。ますはheader内のmetaタグ都市伝説です。これらのmetaタグでkeywordやdescriptionなどを設定するというのは、かつてGoogleが推奨していたのは本当です。しかし今現在もそうかというと全然そうじゃない。先に上げた「構造化されたコーディング、被リンク」を首尾よく実行し、ごく頻繁によい情報を提供しているサイトはこれらmetaタグを設定していなくても問題ではありません。逆に下手な鉄砲数撃ちゃ当たる方式でおそろしくたくさんのキーワード設定しているサイトなど見かけますが、先の構造化という観点から見て完全にアウトです。検索エンジンは何をインデックスしてよいのか逆にわからなくなるだろうし、だいたいその発想が貧困です。そのページが必要としているキーワードが幾つかあれば充分です。私の経験では、かつて人気のあるページからこれらmetaタグをすべて削除して放っておいてみたのですが、アクセス数も変化なし検索エンジンに結果表示される順位にも全く変化がありませんでした。おそらく特に重要視していないと思われます。ですが、きちんと設定しておくことには問題がないと思います。同様にしてrobot.txtも現在となっては半ば都市伝説です。
もう一つは、altタグ伝説です。これも意味がない。勿論同様に空にしておくことにも意味がありませんが、いずれにしろさほど重要なことではありません。今や画像などのバイナリデータの色分析で似たような画像を検索できる時代にaltタグの有無で何かが起こるわけでもありません。しかしこれも同様、きちんと設定しておくことに何の問題もありません。
最後にphpやcgiの都市伝説があります。かつての検索エンジンはHTMLを中心にインデックスを作成していたのは本当です。.phpや.cgi、.rbなどは1つのファイルに無数の情報を提示できる動的な実行ファイルなのでインデックスを作りづらかったわけです。あるいはhtmlファイルそれ事態が主流だったのでそれほど力を入れて検索エンジン側も収集していなかったというわけです。しかしあまりに重要な情報がそれらのファイルに書かれている、あるいは、DBから情報を読み出し動的ファイルで生成するという方法があまりに一般化したためにインデックス作成の対象にせざる得なくなったというのも事実だと思います。また先の「アクセスの速さ」に関連しますが、MySQLとPHPの組み合わせはアクセスが非常に速いんです。これらの情報を優位にしない理由は殆どありません。phpで作成してもhtmlで作成しても要はその価値は変わらないということです。かつてはRewriteで無理やり拡張子をhtmlにしてみたり、MTやSlageのようなHTMLファイルを吐き出すシステムで何とかやっていたのですが、今更そのような努力をする必要は全くありません。加えて、rubyやpythonなど多種多様な言語が現在も尚乱立しているために動的ファイルを収集してインデックスを作らないと検索エンジン自体の機能が半ば失われてしまうからです。
しかしながらそもそもSEOとは「検索エンジン最適化」と訳されているように意味的には検索エンジンがインデックスを作りやすいように工夫するということであって実際のアクセス数増加に向けた戦略とは本来関係ありません。強いてはECサイトのように目的のフォームまでクライアントがやってきて最終的にサブミットボタンを押して申し込みを完了させるか!までを最終目的と考えると、SEO→アクセス数→申込者数→利益→純利益というところまでを考えなくてはなりません。

SEOと戦略と目的

ホームページやサイトがその運営者にとって何の意味があるのかというのは実に様々です。仮に私のこのホームページが何の目的で運営されているかというと、単なる備忘録以上のなにものでもありません。SEO対策は全く必要ありません。自分自身がアクセスできる環境があればよいのです。そして秘密にしておく理由が全くないので「もし仮にあなたにとって重要な情報がありましたら、自由に使ってください。」というスタンスです。にもかかわらず、このようなブログも莫大なアクセス数を叩きだすこともありますし、実際に今尚現存しています。また、会社などのコーポレイトサイトは「大きな名刺」以上の意味をもっていない場合から、コンテンツの内容が充実したものまで様々ですし、ECサイトはそこから利益を紡ぎ上げなければ意味がありません。SEOを広義な意味で捉えると「最終的な利益へどれだけ結びつくことができるか」という意味になります。
それでは、そのような広義な意味でのSEOにはいくつかの考え方があります。
広告の世界は「あなたのお店の玄関まで」という考え方があります。ポスターだったりテレビコマーシャルだったりDMだったりコピーライトだったり、見かけ上のデザインであったり、噂であったり。それらを駆使して人々がそのお店を訪ねるというところまでを広告が担っているという考え方です。多くの人々がお店に訪れて来てもその多くの人々が商品を購入するとは限りません。お店の玄関を開けたらそこから利益を生み出すには、お店サイドの問題になってきます。同様にしてサイトの「アクセス数」は利益とは直接関係がないことになります。その玄関を堺に内と外の区分ができているわけです。さて多くの人々がサイトにやってきてアクセス数が莫大な伸びを示したにも関わらず、一向にECサイトで購入しようとしないとなるとSEO対策がどれだけ有効なのかというと…全く無意味です。効果ゼロ。それらの玄関の中からの世界はそのサイトのデザインや導線(サイン・システム)、GUI(グラフィック・ユーザー・インターフェイス)が重要になってきます。広義のSEOではサイトデザインや設計がとても重要になってきます。この考え方は両輪でして、どちらが欠けても成功には至りません。

実際にSEO対策をする

では実際にSEO対策を行います。戦略というのは実際は非常に地味なもので、実際にSEOの効果があるようにするにはそれなりの地味な努力が必要です。というわけで、意味のある情報を少なくとも蓄積しておいてください。1つのサイトとして成り立つ範囲で構いません。作業はそれからです。
先に述べた外側の世界に対しては、以下のような戦略が考えられます。
検索エンジンへのPING送信や登録、実際的なロボット対策やそれらに類する手続き。
SNSやRSSなどの更新履歴やアップデートに関する連携を伴った拡散戦略。
DM,メールマガジン,テレビ広告,イベントなどの旧来のメディアと連携した対策。
これらを総合的にミックスして施術することになる筈です。

1. Google Analyticsに登録する

これはSEOの実際的な施術ではありませんが、高度な分析ツールはどうしても必要でしょう。Googleアカウントのある方はそのまま無料で利用できますし、アカウントのない方もすぐに作成できます。プロファイルを作成してコードを自分のサイトに埋め込む作業が必要です。具体的なやり方については割愛しますが、後述したいと思っています。

2. PING送信

もしCMSでサイト管理をしているのだったら、迷わずPINGを送信してください。WPやMTには標準でその機能がついています。また、自分のサイトの更新を知らせるという意味は、PINGOO!というサービスもあります。RSSフィードを読み取ってその更新内容を登録したPINGサーバーに送信してくれますし、FBやTwitterにも送信してくれます。更にmixiなどで自サイトを日記の外部サイトとして登録することもできます。

3. RSSやアップデート情報の連携

PING送信と似ていますが、それらのアップデート情報を何らかの形でまとめて紹介しているサイトがあります。omnioo labも以下のようなページで情報を収集してくれるサイトに掲載されていたりします。
http://www.scoop.it/t/wordpresscms/p/1883039176/movabletype-wordpress-omnioo-lab
おれらのメディアに積極的に更新情報を載せてゆくことはSEO的には非常によいです。というのも管理しているサイトが更新されている旨をできるだけ多数の場所で公開することが大切だからです。

4. サイトマップ作成と登録

いつの頃からかサイトの構造(つまりサイトマップ)をXML形式で保存しておくとクローラーがそれを素早く読み込んでインデックス化してくれるということになっています。かつてはページひとつひとつを読み込んで解析しながらbotが自らインデックスを作成していたわけですが、そういう面倒な作業は自分でやってね的な傾向になったということです。確かにXMLですでにプレインデックスがあるとすればそれはそれで有利ではあります。
http://www.xml-sitemaps.com/
というようなサイトマップを作成してくれるサイトがあるので、自身のサイトのURLを入力して作成しましょう。作成後ダウンロードして、
https://accounts.google.com/ServiceLogin?service=sitemaps
のGoogle Master toolを使ってXMLを登録しておきましょう。
これら4点だけでも飛躍的にアクセス数が増します。また、Google Analytics以外にも様々なアクセス数などの解析ツールが存在します。それらを導入してアクセス数の上下を自分なり把握しておくことが必要だと思います。

こんな組織はまずもってSEOは無理

アクセス数は伸ばしたいという希望と、この記事は隠したいとかこの記事は目立たない方がいいとか、そういう矛盾した事柄を内包している組織は殆ど実践は無理です。私の経験の中ですが、担当者が「お問い合せフォーム」からの顧客対応が嫌なので、せっかく作ったフォームを削除するという仕事もしたし、紙媒体の広告を担当している部署とWE担当の部署が仲が悪いとか(紙とWEBは両輪です。)、公開データなのにやたらと認証機能を付けたがる輩などなど。Googleのランキング上位を目指すが2ちゃんねるのスレッド上位からアクセス数と話題性が世間に広がるのは嫌だとか…。
公開データは公開データなので正々堂々と公開しないといけないし、情報はネガティブな面もアクティブな面も両方もっていてそれらの意見交換、情報交換を通して情報それ自体が成長してゆくものであり、また情報はその流れの中で修正しアップデートしてゆくものであることをわからない人間には殆どアクセス数は望めないということは私の経験から確信しています。さもすればSEOではなく根回し的な情報の広がり、洗脳的な情報網の構築、インフォームド・コンセントのない一義的な情報の押し付けみたいなものを望んでいる場合があります。これはもうダメです。諦めましょう。